特徴的なイボができます
再発することが多いです
誤認されることもあります
尖圭コンジローマの症状と治療法
尖圭コンジローマとは
コンジローマ(コンジローム)はヒトパピローマウイルス(HPV)というウィルスが原因となる性病です。
このヒトパピローマウイルスには良性のものと悪性のものに分類され、 良性のHPVはコンジローマの原因になりますが、悪性のものは子宮頸がんの原因になります。
人の皮膚や粘膜の傷などから感染しますので、性行為によって感染します。 また、オーラルセックスによって口へ感染することもあります。
性行為だけでなく、公衆浴場などでも感染することがあります。
尖圭コンジローマの症状
HPVに感染すると、1~2ヶ月ほどの潜伏期間ののちに感染した部位にイボができます。 性器とその周辺、肛門、足の付け根部分などにでき、口に感染した場合には唇や口の中にできることもあります。 このイボは痛みを感じないことが多く、見えない部分にできると発見が遅れることがあります。
このイボは大きくなったり、その周辺に同じようなイボがたくさんできたりすることが多く、 一度治療を行っても再発することがあります。 イボが成長すると鶏のトサカやカリフラワーのような形になるのが特徴です。
尖圭コンジローマとフォアダイス
男性の陰茎には小さな白い点々ができることがあります。その有無や場所、数は人によって様々です。 これは性病とは一切関係なく、誰にでもできる生理現象です。白いものは脂肪の塊で害はありません。 この点々のことをフォアダイスといいます。
また、亀頭の周辺部に沿って小さなぶつぶつができることがあり、これは真珠様陰茎小丘疹と呼ばれる生理現象で害はありません。 これらのものはコンジローマの症状と似ており、判別がむつかしいことがあります。
尖圭コンジローマの治療
コンジローマは1年程度で自然治癒することもありますが、再発することも多い病気です。 現在はウィルスそのものに対する薬はありませんが、イボを治療することはできます。
イボは外科的に取り除くことができます。また、最近ではベセルナクリームというコンジローマ治療薬によって イボを治療することができます。
半年以上新しいイボが出来ておらず検査にも反応がなければ完治したと考えられます。
コンジローマの予防についてはコンドームの使用はある程度効果的ですが、 コンドームに覆われていない部分にもウィルスが潜伏していることがあるため完全に予防することはできません。