はじめての性病検査
HIVの特徴

感染者増加中
潜伏期間が長い
完治が難しい

HIVの症状と治療

HIVとは?

HIVとは病気そのものの名前ではなくウィルスの名前です。 正確にはHIVは、Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)といいます。

このウィルスが体の中に入ると、ヒトの免疫として働く細胞に感染します。 この感染された細胞が増えていくと、次第にその人の免疫力、つまり風邪などの病気に抵抗する力が落ちていきます。 その結果、健康な人だとかかりにくいような様々な病気に感染してしまうようになります。 この状態をエイズの発症と言い、これが続くとやがて死に至ります。HIVの感染は性病の中でももっとも深刻なものと言えるでしょう。

エイズとは、AIDS(Acquired Immuno-Deficiency Syndrome、後天性免疫不全症候群)のことで、 HIVの感染によって免疫力の弱くなった人が様々な病気に感染することをいいます。

HIVの治療では、現状ではエイズの発症を抑えることはできますがHIVを完全に体内から排除することはできません。 最近では日本国内でもHIV感染者数が増加してきているため、性病の検査においてはHIVの検査に重点が置かれています。

エイズ(ADIS)の症状

HIVは主に血液を介して感染します。 通常の生活では感染しませんが、性行為など性分泌液や微細なキズの接触によって感染した事例が最も多くなっています。 1回の性行為で感染する確率は100回に1回(0.1~1%)ほどですが、1回の性行為だけで感染した事例もありますので 予防のためにコンドームは必ず使用するようにしましょう。

HIVは妊娠中あるいは出産後のお母さんから胎児へと感染します。これを母子感染といいます。 妊娠前にHIVの感染がわかっていた場合、妊娠~出産後まで適切な治療と予防対策を行うことにより 母子感染の確率を0.5%未満まで下げることができます。 ですので母子感染をさせないためにも妊娠前、または妊娠初期のHIV検査が重要です。

HIVに感染すると、一時的にインフルエンザのような症状がでる場合があります。 しかしその後は特に何も体に異常がでることはありません。 この状態がしばらく続き体内でウィルスが増殖するとしだいに様々な病気に感染するようになります。

HIVの感染からエイズの発症までは人によりばらつきがありますが、数年~10年以上とされています。 したがって、この間に性病感染の予防をしないまま性行為を行ったりすると気がつかないままHIVの感染を広げてしまうことになります。

感染させた相手は一生HIVを体内から取り除くことができません。 不安があれば早期に検査を受けるようにしましょう。

HIVの治療

現在は残念ながらHIVを完全に体内から排除する治療法はありませんが、 抗HIV薬を使用することによってウイルスの増殖を抑えることができますので それによってエイズの発症を遅らせることができます。

治療中は長期間にわたり健常時と変わらない日常生活を送ることができますが 完全に抑えきることはできませんので治療を継続する必要があります。